日米交流Japan-US Encounters Website History of Japan-US Relations in the period of late 1700s and 1900s
五箇条の御誓文
御誓文には、
広く会議を興し、万機(=重要な事柄)公論に決すべし 上下心を一にして、盛んに経綸(けいりん、=国家秩序を整え治める)を行うべし 官武一途庶民に至るまで、おのおのその志を遂げ、人心をして倦(あぐ)まざらしめんことを要す 旧来の陋習(ろうしゅう、=悪習)を破り、天地の公道に基づくべし 智識を世界に求め、大いに皇基(=国家統治の基礎)を振起すべし
の五項目が載る。それに続く勅語は、
我が国未曾有の変革を為さんとし、朕、躬(み、=自身)を以って衆に先んじ天地神明に誓い、大にこの国是を定め、万民保全の道を立んとす。衆またこの旨趣に基き協心努力せよ。 慶応四年戊辰三月十四日
これに対する親王・群臣の奉答書は、
勅意宏遠、誠に以って感銘に堪えず。今日の急務、永世の基礎、この他に出べからず。臣等謹んで叡旨を奉載し死を誓い、黽勉(びんべん、=精励)従事、冀(こいねがわ)くは以って宸襟を安じ奉らん。 慶応四年戊辰三月十四日 有栖川大宰帥(だざいのそち)熾仁(たるひと)印、三条大納言実美印、岩倉右兵衛督具視印、以下親王公家諸侯の名印
この記名捺印は、この日以降にも加えられている。
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